動力発生装置の基本 ~回転数~

回転数というのも、よく耳にしているはずです。
「最高出力は何回転で、最高トルクは何回転だ」など、エンジンの性質を表す際に用いられるのが回転数ですし、タコメーターが装着されているバイクでしたら、何回転で走行しているかということも見ることができますよね。
では、回転数というのは一体どこから導き出されている数値なんでしょうかね?

【エンジンの回転数】

エンジンの回転数は、クランクシャフトが1分間に何回転しているかを表しているものです。
単位には「rpm」が用いられています。
回転数3000rpmだとしたら、1分間にクランクシャフトが3000回も回っているということです。
思っている以上にエンジン内部では機関が忙しなく動いているんです。

回転数が高ければ高いほど、高出力となるのですが、回転数を上げるにも限度があります。
回転数が高くなると、上死点と下死点の往復運動を繰り返すピストンをはじめ、ピストンとクランクシャフトを結ぶコンロッドに多大な負担がかかってしまいます。
また、ピストンの動きが速ければバルブの開閉も忙しなくなり、正確に作動できなくなってしまうこともあります。
このような故障リスクを避けるためにも、エンジンにはレブリミットが設けられており、むやみやたらに回転数を上げられないよう、安全な設定が施されています。

【エンジンの回しすぎは良くない?】

エンジンの回しすぎは良くないと考え、回転数を抑えた走りを心がける人がいる。
逆に、エンジンを定期的に高回転まで回してあげなければ機関的に良くないと考える人もいる。これらはどちらも正しいと言えるんじゃないかな。

エンジンのレブリミットは、エンジンの性質によって大きく異なっている。
トルク型エンジンであれば、数千回転が限界というものもあれば、出力型エンジンの場合は1万回転以上も平気で回すことができます。

レブリミットの数値は大きく異なるものの、どちらもエンジンを積極的に回しても壊れやすいということは、実はそうそうありません。
信頼性の高いメーカー(特に国産4大メーカーなど)の車両の場合、エンジンの耐久試験を十分過ぎるほど行っているため、日常使用で回しすぎたからといって壊れるようなケースはほぼあり得ないのです。

ただし、古いバイクの場合は注意が必要です。
数十年やものによっては半世紀以上前のバイクもいまだに現役で走ることができますが、エンジンの精度は今に比べたら問題が無いとはいえません。
「大丈夫かな?」と、気遣いながらスロットルを開く必要があります。

要は、そのバイクそのエンジンに合った回し方を心がけていれば、まず大丈夫ということです。
それをちゃんと行うためにも、自分の所有するエンジンの特徴はしっかりとつかんでおく必要があるってものです。