動力発生装置の基本 ~バイクのエンジン~

エンジンが求める大きな目標は、高出力です。そして、高出力をいかに無駄なく効率よく発生させるかも大きな重要ポイントとなります。
昨今はエコ重視が強く、高出力はさておき、効率の良さをとにかく重要視している傾向に感じられますが(笑)。

環境を考慮するならさっさと電動化してしまえ! ってことも思っちゃったりするんですが、色々大人の事情がたくさんあってそれもまだ難しいのでしょうね。
クルマはさておき、趣味性の強いバイクにとっては風当たりの良くない時代だなって気がします。
この先、あとどのくらい内燃機関を搭載したバイクが生き残っていけるのか、だんだん気にもなってきました……。

とまぁ、暗い考えは置いておくとしましょう(苦笑)。
こちらでは、バイクのエンジンならではのポイントをちょっとだけ解説しておこうかなと思います。

【バイクのエンジンのポイント】

エンジンが引き出すことのできる出力を高めるのは簡単です。排気量を拡大してエンジンそのものも巨大化してしまえば良いのです。
ただし、バイクの場合はクルマと違い、非常に車両重量が軽いという特徴があります。
そのため、極端な排気量の拡大を行わなくとも十分すぎる出力を得ることができます。

例えば、普通自動車が1000~2000kgの車両重量であるのに対し、バイクの場合は100~200kg台程度の車両重量が一般的です。
この重量差を考えただけでも、いかにバイクのエンジンが小排気量で十分かが分かり得ることだと思います。

ちなみに、車両重量÷最高出力で数値を導き出すことができる数値をパワーウエイトレシオと呼び、この数値が少ないほど、加速性能が良いとされています。
クルマとバイクの性能を比べたいときは、最高出力の差ではなくこちらを参考にすると良いでしょう。

バイクのエンジンの場合は、闇雲な排気量拡大やエンジンの巨大化はむしろデメリットとなります。
中にはクルーザータイプなどが規格外と思えるサイズの排気量を誇るエンジンを採用していたりもしますが、あれはまた別の目的(エンジンフィーリングを追求した結果)によるものです。
基本的には、バイクに採用されるエンジンは高性能で効率の良さはもちろんのこと、バイクならではの魅力を損なわないためもコンパクトな設計もポイントとなってくるのです。

また、外観の美しさを追求することもバイクのエンジンのポイントとなります。
バイクを見て分かるとおり、フルカウルバイクでもない限りエンジンの姿は外部に露出しています。
エンジンの美しさに惚れてバイクを決める人もいるほどです。見た目にも美しいエンジンを作る必要があるというのは、バイクのエンジンらしい独自のポイントなのです。